今日は、ワタクシの人生を変えてくれた「関節の役割分担」についてのお話。
鍼灸師になってからも勉強を続ける日々ですが、数年前にであった本により、絡まっていた糸が解れるように、動作のメカニズムが理解できるようになりました。
【ファンクショナルトレーニング】
【走動作のファンクショナルトレーニング】
この本は、『機能的な動作』につなげるためには体幹トレーニング 方法について、「適切な動き」と「適切でない動き」を写真を多く用いて、わかりやすく解説しています。
トレーニング方法の解説の前に、ファンクショナルトレーニングの理論について書かれていますが、これが面白いんです。
その中で、ワタクシが身をもって重要だと感じたのが…
関節には、『動き』と『固定』の役割分担がある
という部分。
関節の役割分担について理解しているほうが、「身体を機能的に動かす」ことを実践しやすいです。
「動き」に特化した関節を『モビリティ関節』、「固定・安定」に特化した関節を『スタビリティ関節』といいます。そして、『スタビリティ関節』と『モビリティ関節』は交互に存在しています。
これが各関節の役割ですが…
足関節 モビリティ関節
膝関節 スタビリティ関節
股関節 モビリティ関節
腰椎 スタビリティ関節
胸椎 モビリティ関節
肩甲胸郭関節 スタビリティ関節
肩関節 モビリティ関節
肘関節 スタビリティ関節
手関節 モビリティ関節
頸椎 スタビリティ関節
と、なっています。
「足関節」「股関節」「肩関節」がモビリティ関節、「膝関節」はスタビリティ関節、この辺りは解りやすいですね。
ここで、頭の中が『???』となりました。
「膝関節」がスタビリティ関節で、「股関節」がモビリティ関節。ってことは、腰は???
この表をみて、ワタクシは愕然としました。
学生時代から腰痛に悩まされていたワタクシは、大きな大きな勘違いをしていました。
腰は、捻ってはいけなかったんだ…
腰(腰椎)を捻ってしまうと、何が起きるのか?
「スタビリティ関節」である腰椎(背骨の腰部分)が「モビリティ関節の役割」をしてしまうと、その前後の「モビリティ関節」が「スタビリティ関節の役割」を果たすことになります。
その結果、身体全体の『モビリティ関節』と『スタビリティ関節』の役割が全て入れ替わってしまいます。本来にない役割を行った各関節には大きな負担が生じ、「痛み」や「機能障害」を招いてしまいます。
このように「関節の役割が入れ替わってしまった」ことが、ワタクシの「腰」「臀部」「膝」の痛みの原因だったのです。
これを理解したワタクシは、日常生活の動作を全て見直しました。
最初はぎこちなく動いていましたが、本来の役割を取り戻した各関節は、段々と連携して動いてくれるようになりました。
その結果、すっかりと腰痛から解放されて、健康で機能的な姿勢を作れるようになり、負荷の高いトレーニングもこなせるようになりました。
この本は、ワタクシの人生を一変させてくれました。
皆様も、『モビリティ関節』と『スタビリティ関節』の役割について意識するだけで、見えている世界が変わるかも⁈
「ひょっとして、私も…」と思った方、ぜひご来店ください。詳しくお話させていただきます。