一昨日、彼女が治療院に入ってきた時、歯を鳴らすことでリズムを奏でていた。
そのリズムが、心地よく感じる。楽しそうだ。
「施術を楽しみにしてくれている」ことが伝わり、その期待に応えたいと思った。
施術をしている最中の、「うふふ」という笑い声。
手を取ると、小さな手で握り返してくれる。
施術をしているはずが、私が癒されている。
月一回のペースで、ダウン症のお子様の施術をする機会をいただいています。
そんな機会をいただいた、ご両親に感謝しております。
ダウン症のお子様に、どんな治療をするの?
という疑問があると思います。
「ダウン症」というのは、特定の遺伝子を持っている方の総称であって、病名ではありません。
ダウン症の方々は、私たちのように「時間」を気にする生活にストレスを感じているのかもしれません。
自分の感情を抑えなくてはならない公共の空間に、ストレスを感じていることも。
聞きたくない「音」に、恐怖を感じることもあるでしょう。
彼ら彼女らにとって、過ごしづらい空間を生きている「ストレス」で、身体が「緊張」しています。
あれ?
これって、私たちがストレスを感じている時と、な〜んにも変わらないですよね。
この「緊張」を緩めてあげるのが、私ができることです。
彼ら彼女らの「世界」を、共に感じる(共感)することは難しい。
でも、その「世界」を想像することで、彼ら彼女らに寄り添う(共有)ことはできるのではないだろうか?
共有することができれば、彼ら彼女らの「心地よい空間」を提供することができる。
そのために、ご両親のお話をたくさん聞き、ダウン症のことについてしっかり学ぶことが大切だと思う。
彼ら彼女らの笑顔を見るために、私のできること・やるべきことはたくさんある。
彼ら彼女らは、言葉で感情を表現することは難しい。
彼ら彼女らは、仕草で感情を表現している。感情を表現する仕草が、とても可愛い。
彼ら彼女らの「言葉」がわかると、とても嬉しい。解ればわかるほど、愛おしく思える。
今度は、彼女の好きな音楽を流してみようかな?
来月の施術が、今から楽しみです。